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イングヴェイマルムスティーンを分析! [ギタリスト語り]


今回は日本で王者の名を持つ
イングヴェイマルムスティーンについて分析したいと思います。

また、この記事の最後に
イングヴェイマルムスティーンが頻繁に利用するスケールに関する
理論問題も用意しました。


さて、速弾きギタリストの王者に君臨するイングヴェイ様ですが
そう呼ばれるに相応しいカリスマ性とテクニックを兼ね備えています。

まあ個人的には王者というより
80年代のギターシーンに
自分の主義を鮮烈に残し
その後に大きな影響を齎した覇王といった方がしっくりきます。

彼は非常に我が強くて自己中心的で自己顕示欲も強い。
というとあんまり印象が良くないですが
実はそれが彼も良さでもあるのです。

つまり良い意味で真っ直ぐというか
軸がしっかりとしていて決してぶれることがありません。



では軽く自己紹介を時系列で進めていきたいと思います。

スウェーデンで生まれ、
7歳の時にジミヘンの死がきっかけでエレキギターに興味を持ちます。
間もなくディープパープルを聴き本格的にエレキギターを開始。

何かと飽きっぽい性格だったというイングヴェイ様ですが
どんどんギターにのめり込んでいきます。

とにかくギターしか弾かなかった少年時代だったそうで
学校はあまり行かなかったとか。

なんでも1日12時間は弾いていたとか。

そしてすごいのはそれを練習だとは思ってなくて
いつも大勢の観衆の前で弾いているのをイメージしていたそうです。
このイメージトレーニングのお蔭で
あれだけのテクニックをもつことが出来たのでしょう。


そんなギターに没頭した十代でしたが
1983年19歳の時にいよいよアメリカに渡ります。

2つのバンドに加入しメジャーデビューを果たします。
中でもバンド名「アルカトラス」で自分の腕を世に知らしめることに成功します。

そして即バンドを脱退し、
1984年に自身のバンド「ライジングフォース」で活動を開始します。

何とも順調というか完全に前バンドを利用した感じですね(笑)

そこからというもの飛ぶ鳥を落とす勢いで
他のギタリストを寄せ付けない不動の地位を手にします。

彼のスタイルはロックにクラシックをプラスしたもので
後に元祖様式美と言われるようになりました。

彼がデビューする以前から速弾きというのはあったとは思いますが
ここまで無駄が無く、且つメロディアスな速弾きはありませんでした。


デビュー当時の格好や機材はリッチーブラックモアを意識したものですが
プレイに関しては「倍速なんじゃないか」と言われるほど速いものでした。

その後も毎年順調にCDをリリースし自分の地位を確立していきますが
1987年に愛車のジャガーで事故り、重体になってしまいました。
一命は取り留めたものの右手に後遺症が残り
細かなニュアンスが出来なくなってしまいました。

しかしそこからリハビリを懸命に行い、
そのかいあって見事に回復することが出来ました。

デビューして間もなくギタリスト人生に危機が及んだ訳ですが
どんな困難も乗り越える精神力はやはり只者ではないですね。


いきなり話が変わりますが
何だかんだで時系列でプロフィールを書くと
文字数が相当なものになりますね(-_-;)

なのでここから先のプロフィールを詳しく知りたい方は
我らがウィキペディア様でよろしくお願いします。
これでも出来るだけ文字数を減らして書いたのですが(笑)


ではようやく本来の目的である
イングヴェイ様のプレイスタイルの分析をしたいと思います。

元祖様式美と言われる所以となるロックとクラシックの融合ですが
これは主に彼の使うスケールに秘密があります。


そのスケールとは

ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ

です。


いや~とても長い名前ですね。

このスケールはどういう意味なのかと言いますと
「ハーモニックマイナースケールの完全5度を基準にして並び替た」
といった意味合いです。

つまりキーがAマイナーの曲だとするとE7の場面で使用されるスケールです。
別名フリジアン#3と言われます。
多分聞いたことない方もいますよね?

でもこれを知っておくとスケールを身近に感じられ凄く便利です。
詳しく説明すると

Eのフリジアンの場合ですと
ミファソラシドレですからルートから三度間隔で重ねると

Eマイナーコードになります。
で今度はEフリジアンの3度であるソを半音上げて
3度間隔で重ねるとE7になるのです。

つまりフリジアン#3とは3度目の音を半音上げただけなのです。
「なんだ簡単じゃないか」って感じですよね。

そもそもハーモニックマイナースケールも
ナチュラルマイナースケールの7度の部分を#させただけです。
では問題です。
なぜハーモニックマイナースケールが出来たのでしょうか?


答えを書きたいところですが
とても長くなってしまったので
次の記事で問題の答えとイングヴェイ分析の続きを書きたいと思います。



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